がん薬物療法ニュース
2017年9月14日
制吐薬としてのオランザピンについての注意喚起
日本臨床腫瘍学会会員 各位
公益社団法人日本臨床腫瘍学会
理事長 南 博信
保険委員長 藤原 康弘
制吐薬としてのオランザピンについての注意喚起
厚生労働省保健局医療課より、制吐薬としてのオランザピンが未承認 薬検討会議、薬事・食品衛生審議会第一部会での審議の結果、公知申請が可能と判断され、承認までの間の保険適用が認められるとの通知がありました。
■厚生労働省サイト
・ 公知申請に係る事前評価が終了した適応外薬の保険適用について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/topics/110202-01.html
・ 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議公知申請への該当性に係る報告書
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000165217.pdf
本件に関し、日本がんサポーティブケア学会より、使用上のより現実的な注意点について下記文書の周知依頼がございましたので、お知らせいたします。
■オランザピンJASCC(CINV部会)statement(患者用)
■制吐薬としてオランザピンを使用する上での注意点(医療者用)
※(参考)日本がんサポーティブケア学会HP http://www.jascc.jp/news20170821.html
オランザピンの使用にあたりましては、糖尿病あるいは糖尿病の既往のあるひとはオランザピン禁忌であることも考慮し、傾眠、転倒などに対する副作用対策を十分行うとともに関連の医療者ならびに患者・家族への十分な指導をお願いいたします。