日本臨床腫瘍学会では毎年、2日間コースのAセッションと1日コースのBセッションの教育セミナーを開催しています。AセッションとBセッションは両方を受講することにより、総論から各論まで臨床腫瘍学の全体をカバーできるようにプログラムされています。
また本教育セミナーの両セッションを受講することが、日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医の資格を取得する必須条件であり、資格更新に必要な単位取得の場にもなっています。さらに、がん薬物療法専門医の取得や更新のためだけでなく、毎年アップデートされる臨床腫瘍学の内容を、一流の講師陣による講義で網羅的に聞くことは、知識の整理になる貴重な機会であると好評を得ています。
今回のAセッションでは、各領域の時間配分を見直し、生物統計学Ⅰを10分短縮すると共に、薬物療法開発が著しい泌尿器癌、非小細胞肺癌を各5分ずつ延長した構成になっています。今後さらにより充実したセミナーとなるため、是非ご意見をいただければ幸いです。
さらに、今回の第33回Aセッションより初期研修医および医学部生への参加費の割引制度を導入いたしました。臨床腫瘍学に興味を持ち、今後この分野に入る予定の若手の方を含む、多くの方々のご参加をお待ちしております。
公益社団法人日本臨床腫瘍学会
教育セミナー運営部会長
岩田 広治