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理事長レター Vol.10「がん薬物療法専門医が専門医機構によりsubspecialtyとして認定されました。」
がん薬物療法専門医が専門医機構によりsubspecialtyとして認定
日本専門医機構の理事会が2018年6月15日に開催され、がん薬物療法専門医がsubspecialtyとして承認されました。専門医機構での認定は日本臨床腫瘍学会にとっての長年の悲願でした。昨年8月に内科系関連13学会協議会、11月に外科学会専門医制度委員会/外科関連専門医制度委員会の合同委員会で承認されたのに引き続き、専門医機構で承認され正式にsubspecialtyとなることはがん薬物療法専門医制度にとって大きなマイルストーンです。現時点では,まだ明確なことがお示しできない状況ですが,今後の具体的な対応についての詳細は専門医機構や関連する基本領域学会に相談させていただきながらつめてまいります。決定次第学会ウェブサイト等を通じてご案内いたします。
がん薬物療法専門医がsubspecialtyとして専門医機構から認められたことで、これから進路を決める若い医師には今まで以上に安心してがん薬物療法の道に進んでもらえます。日本臨床腫瘍学会は若手医師にがん薬物療法に興味をもってもらうために「医学生・研修医のための腫瘍内科学セミナー」を7月28日~29日に大津で開催します。幸い、応募期限前に定員を超える申し込みがあり、参加いただけない方も多数ありました。がん薬物療法に対する関心は高まっています。会員の皆様には、今回、がん薬物療法専門医制度がsubspecialtyとして認定されたことを広く若手医師に伝えて、仲間を増やしていただきたいと思います。
しかし、がん薬物療法専門医制度は我々のためにあるのではありません。がん患者さん、国民のためのものです。日本のがん医療のために、がん薬物療法専門医はどうあるべきか、常に理想を見失うことなく、良い専門医制度としたいと考えています。ご協力をお願いします。
がん薬物療法に興味を持った研修医・若手医師を7月19日(木)~21日(土)に開催される学術集会にもお誘いください。最終日7月21日(土)には医学生・研修医を対象とした「医学生・研修医のための腫瘍内科セミナー 」も開催されます。3年続いた神戸での開催も今年で最後になり、来年からは京都へ移ります。ぜひ神戸で開催する今年のうちに研修医・若手医師を学術集会に参加してもらってください。
2018年6月21日
日本臨床腫瘍学会
理事長
南 博信