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理事長レター

理事長レター Vol.14「新年のご挨拶」

日本臨床腫瘍学会 理事長 石岡千加史新年、明けましておめでとうございます。

皆様は新しい年をどのようにお迎えでしょうか。昨年は世界中の人々が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に振り回された1年でした。今年も年初からCOVID-19対策は予断を許さない状況ですが、私はがん診療に携わる医療従事者として、また、医学に関わる研究者として、医学的かつ科学的に細心の注意を払い、これを克服する最大限の努力を図りたいと考えつつ新年を迎えました。今年は丑年、誠実に先を急がず、一歩一歩着実に物事を進めることが大切な年になるのではないでしょうか。
さて、当学会の学術集会は第9回(2011年)から第17回(2019年)までは夏(7月または8月)の開催でしたが、第18回(2021年)からは第1回(2003年)から第8回(2010年)までのように、再び2月または3月に開催することになりました(第18回は2月18日から21日、西尾和人会長)。今回は新型コロナウイルス感染症拡大防止、参加者の人命を最優先に検討し、ライブ配信及びオンディマンド配信からなるVirtual Congress(いわゆるウェブ開催)とすることとなりました。皆様の御参加をお待ちしております。
昨年以来、多くの学会の学術集会や研究会の開催が延期や中止の中で、ウェブ開催へ変更した学術集会も増えました。また、日頃の職場の会合もウェブ開催が増え、参加者の皆様には学術集会にウェブで御参加され視聴されることは慣れておられることと思います。しかし、学術集会の醍醐味は、何と言っても発表後のQ&A時間でのディスカッションです。皆様におかれましては是非ライブ配信にて御参加いただき、積極的な御発言・御討議をお願い申し上げます。
新型コロナウイルスは私たちの本業である医療や医学研究活動はもとより、その他の社会的活動(当学会の学術集会もその1つ)にも大きな影響を残しています。診療、研究や社会的活動面で何かと負の側面が取り上げられますが、今回、インターネットの活用によりポストコロナ時代に医療、研究や教育に役に立ちそうな様々なヒントが得られた側面もあるかと思います。皆様はどのようにお感じでいらっしゃいますか。当学会は、ポストコロナ時代を見据えた新しい活動にもチャレンジし、会員の皆様の活動を支援し、そしてがん診療の向上に貢献しなければならないと気持ちを新たにしたところです。

皆様、旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2021年(令和3年)1月吉日

公益社団法人 日本臨床腫瘍学会
理事長 石岡千加史

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